ストーンズ、クラッシュ、ザ・バンド

前回の日記で書いたようにポール・ウェラーのライブにがっかりして以来、すっかり最近の彼のアルバムを聴かなくなった。最近聴いたアルバムはこんな感じ。新しいアーティストを探さねばと思ったのもつかの間。自分でも呆れるほど古い作品ばかり・・・。

1.The Rolling Stones Get Yer Ya-Ya's Out! (70年)
2.The Clash Sandinista(80年)
3.The Band Music From Big Pink (68年)
4.Bob Dylan Planet Waves (74年)


1.The Rolling Stones Get Yer Ya-Ya's Out! (70年)

ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!(紙ジャケット仕様)

高校生の時以来だから24年ぶりくらいに聴いた。高校3年の文化祭を前に、友人のバンドが当てにしていたボーカル候補から参加を断られ、何と自分が頼まれるはめに。文化祭のライブで演奏した曲のほとんどがストーンズだったと思う。たった2ヶ月間でミック・ジャガーをできるわけが無い・・・(涙)。演奏したSympathy For The Devilは確かこのアルバムのバージョンだった気がする。

この不本意極まりなかったボーカル体験の記憶がよみがえることを除けば、このアルバムは最高に楽しめる。ミック・テイラー参加と、強力なライブを展開するライバル達への対抗心からか、どの曲もスタジオ版より大幅にパワーアップ。ミック・テイラーのソロもフィーチャーされているが、やっぱりリード・ギタリストはキース・リチャーズだ。バンドを指揮するキースが乱れないから、全体の演奏が実に安定している。ミック・ジャガーとハモるハイトーン・ボーカルも素晴らしい。いつかデラックス・エディション出してほしいなぁ。

2.The Clash Sandinista(80年)

サンディニスタ!(紙ジャケット仕様)

さて、文化祭ライブのボーカルを頼んできた高2のクラスメイトだったT君は、色々なアルバムを貸してくれたという点では感謝しなければならない(笑)。パブリック・イメージ・リミテッドの缶入りアルバムとこのサンディニスタは忘れられない。何しろ3枚組である。勉強で忙しい高校だったので、気分的にこの3枚は重かった。何度か聴いたが半ばギブアップ気味に返した記憶がある。

2年くらい前に発売された紙ジャケ復刻版がまだ売られていることに気がついて、アマゾンでロンドン・コーリングを買ったものの、サンディニスタが無い。その後、良心的な価格で中古が出ているのを見つけて即購入。25年ぶりのリベンジである。このアルバムの感動はロンドン・コーリングの比ではない。詰め込まれた音楽の多彩さでこのアルバムに勝てる作品はそうは無いだろう。その点ではイアン・デューリー&ブロックヘッズとの共通点も感じた。お金は無いが、いつか残りのクラッシュのアルバムと、天国に行ってしまったジョー・ストラマーのソロは全て買わねばならない!と心に誓う今日この頃である。


3と4のアルバムもヘビー・ローテーション。嫌いではなかったし、それなりに聴いてきたつもりのザ・バンドの強烈さに突然目覚めた。3は凄いわ。そのザ・バンドつながりで前から持っていたディランの4も好きで良く聴く。でも名作群を持っていない私にはディランを語る資格は無いので今日はこの辺で。